日々子どもたちと向き合いながら、先生たちも同じように喜んだり、迷ったりしています。
「ここで長く働きたい」と思える環境がある園には、自然と安心感と笑顔が広がっていきます。
先生も園長先生も、完璧である必要はありません。
大切なのは、職員が「一緒に考えてくれる人がいる」と感じられること。
その積み重ねが、離職防止につながっていきます。
先生も子どもも安心できる、長く続けられる園をつくるためのヒント。
この記事でわかること
離職を防ぐための心理的安全性の整え方と、職員の「続けたい気持ち」を支える具体例
「ちょっと話せる」場が、辞めたい気持ちを防ぐ
辞めてしまう理由の多くは、業務量や待遇よりも「人間関係がつらい」という声です。
その背景には、「相談できない」「安心して話せない」という空気があります。
ある園での小さな工夫
ある園長先生は、月に1度だけ「お茶タイム」を設けました。
園内の会議室にお菓子を置き、15分だけ自由に話せる時間をつくったのです。
そこでは「最近忙しくてしんどい」「子どもがうまく寝なくて困ってる」など、
仕事と生活が交わる素直な言葉が出てきました。
それだけで、職員たちは「園長先生も聞いてくれる」「話していいんだ」と感じ、
安心して働ける空気が生まれたのです。
心理的安全性は、ちょっとした声かけから
心理的安全性というと難しく聞こえますが、実はとてもシンプルです。
「ありがとう」「助かったよ」といった日常の声かけの積み重ねです。
具体的な声かけ例
- 片付けをしていた先生に「いつも気づいてくれてありがとう」
- 子どもへの工夫をしていた先生に「いいアイデアだね」
- 休みがちな先生に「体調大丈夫?無理しないでね」
たった一言でも、職員にとっては「見てくれている」という大きな支えになります。
人材育成は「一緒に育っていく」感覚で
園長先生の大きな悩みのひとつに「職員が育たない」という声があります。
けれども人材育成は、先生たちを指導することではなく、共に歩むことに近いものです。
支援的な育成のイメージ
- 新人が悩んでいるときに「どう思う?」と一緒に考える
- ベテランに「あなたの経験を新人に伝えてほしい」とお願いする
- できなかったことよりも「できたこと」をまず共有する
そうすることで、先生たちは「成長させられている」のではなく、
「成長を支えてもらっている」と感じられるのです。
研修がもたらす安心感
園長先生一人でこの空気をつくるのは簡単ではありません。
だからこそ、外部の研修が役立ちます。
第三者が関わることで、職員も「安心して声を出していいんだ」と受け止めやすくなります。
研修の場を通じて、心理的安全性や人材育成の考え方を自然に広げていくことができます。
👉 詳しくは 研修サービスページ をご覧ください。

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