記事でわかること
園長と主任の関係が近すぎることで生じる伝えにくさを整理し、信頼関係を保ちながら建設的に伝える工夫と研修によるサポート方法を紹介します。
はじめに
「主任とは気心が知れていて助かるんです。でも、その分、指摘やお願いが言いにくくなるんです…」
ある園長先生が、こんな胸の内を話してくださいました。
主任との関係が近いことは、本来とても心強いこと。けれども、近すぎるがゆえに「本当は伝えたいことを飲み込んでしまう」こともありますよね。園の運営に必要なことほど言いにくくなると、園長先生ご自身の負担も増えてしまいます。
たとえばある園でのこと
園長先生と主任は10年来の同僚で、公私ともに信頼関係がありました。ところが、主任が若手に対して厳しい言葉を投げかける場面が増え、園長先生は気になっていました。
「でも、私が指摘すると人間関係がギクシャクするかもしれない」と思うあまり、伝えられずに数ヶ月が経過。その結果、若手職員の一人が退職を検討するまでになってしまったのです。
園長先生にとっては「大事な主任との関係」と「園全体の雰囲気」を天秤にかけざるを得ない、とてもつらい状況でした。
近すぎる関係の難しさ
関係が良好だからこそ、
- 余計に気を遣ってしまう
- 「これくらい分かってくれるだろう」と期待してしまう
- 指摘すると信頼が壊れるかもと不安になる
こうした感情は、とても自然なことです。園長先生お一人の問題ではありません。むしろ、信頼関係を大切に思う気持ちがあるからこそ生まれる悩みなのです。
小さな工夫でできること
では、どうしたら「関係を壊さずに伝える」ことができるのでしょうか。
- 第三者を交えた場で伝える
例えば定例会議の中で「園全体の課題」として話題に出すと、個人攻撃ではなく建設的に聞いてもらいやすくなります。 - 言葉の選び方を工夫する
「〇〇ができて助かっている。でも、△△の点はこうできるともっと良くなる」など、プラスと改善点をセットに伝える。 - 定期的な振り返りの場を持つ
「主任としてどう感じているか」を聞く場をつくると、園長先生からのフィードバックも自然に取り入れやすくなります。
研修で得られるサポート
実は、この「近すぎて言えない」というテーマは、園内研修でもよく取り上げられる課題です。
研修を通じて得られる効果は、たとえばこんなものがあります。
- 信頼関係を損なわずに伝えるための具体的な会話スキル
- 園長・主任双方が安心して意見を出し合える心理的安全性の醸成
- 主任自身がフィードバックを前向きに受け止められる土壌づくり
こうした取り組みを行うことで、園長先生が一人で抱え込まなくても済む環境が整っていきます。
まとめ
主任との関係が近すぎて言えない…。
これは、園長先生が信頼を大切にしている証でもあります。ですが、園全体をより良くするためには、時に勇気をもって伝えることも必要です。
伝える方法を工夫し、さらに研修を通じて園全体に心理的安全性を広げていくことで、園長先生の負担も軽くなります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
日々の保育の中で感じる悩みや迷いは、
一人で抱え込まなくていいものだと思っています。
園の状況や立場に合わせて、一緒に整理していくこともできますので、
必要なときはいつでもご相談ください。
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